毎年旧暦の十月になると全国八百万の神々が出雲に集まり,来年度の人間界の運命を決める会議を開くという言い伝えがあります。神様がはかりごとを練るさまから,この会議は “かみはかり” と呼ばれます。その名に違わず幽玄な趣のある曲と振付になっています⛩️
演舞のテーマは “神在月” です。出雲以外の地域では神が不在になるため十月のことを神無月と呼ぶが,かみはかりの場である出雲では神在月と呼ぶ,という民間伝承を描いています。文章が カミカミ していますね。ちなみにこの伝承は俗信であり,実のところ神無月の語源は分かっていないそうです。
新型コロナウイルスの影響で披露する機会が限られた演舞ですが,花火っこの間では大変人気が高く愛されているようです。
かすみ誘うは 八百万の定め
常磐に伝いし宵神楽
ほのめく迎え火 波間に揺れる
足音響くは宴の知らせ
一糸に紡ぐは かみはかり
♪八雲たつ影 現世渡りて
あまねく縁に 乞い願う
よさこい よさこい
さぁさ この地に降り立つ我ら
一世一代 今 時満ちた
久方ぶりの杯交わし
ここで踊らにゃいかんちや
(はっ さあ はっはっ よーせいやっ
それそれそれそれ よーはっ
はっはっ よーせいはっ さあさあさあ)
秋風薫る静寂の社
三千歳辿りし祝詞を唄う
ここに確かな御言をかさね
合縁奇縁に幸あれと
(よっ はっ はっさっせいはっ
それそれそれそれ)
♪移ろう徒桜 儚く散れど
蒼き蕾はまた 夢綾なす
(さあさあさあさあ はーさっそれ
よっはっさっせいやっさっ
よっちょれよっちょれよっちょれよ)
人の集まり散じてを
祭り花火に例えれど
散りても集うは人の縁
一期一会の東京花火
♪遥か果てなく天高く 鳴り響く
祈りの音にのせて 一夜舞う宴
輝夜照らす天高く 織りなす大輪華
澪つくし咲き渡る 結びの華
明日を拓け
雲間にのぞく陽の巡り
明けの向こうへ大団円
15代目東京花火
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