激動の時代を生きる少女の力強さを描いた大正浪漫あふれる演舞です。
西洋文化が日本で花開いた大正時代がテーマであるため,衣装や曲にヨーロッパ的な要素がふんだんに含まれています。袖の前側にはステンドグラスを模した幾何学模様が,後側にはレトロな町並みが描かれています。ここに光があたると,ガラス越しに風景が透けているように見えます。また,東京花火の曲として初めてワルツが取り入れられました。
ハヰカラは YouTube 上で 230 万回以上(転載された動画も含めると 500 万回近く)再生された伝説的な演舞であり,東京花火の名を一躍広めました。
画像をクリックするとお祭りの様子を見ることができます。
はっ それではご覧にいれましょう
巡る時世の一幕に
薫るはロマン 纏うはモダン
13代目東京花火 ハヰカラ
さあさあ皆さん
よってらっしゃい
みてらっしゃい!
時は大正 世は泰平
異国の風に こころ奪われ
東の都は 刹那に色めく
♪いのち短し 恋せよ乙女や
心すずろに 何唄う
よさこい よさこい
仮面に隠すは 焦がれし思い
あてなき夢に 人は酔いしれ
今宵も円舞曲に身を任す
名残惜しみて 唇寄せれば
熱き血潮が 胸を揺さぶる
♪瞳を閉じれば 夢うつつ
よすがを辿りし 澪しずく
頬を伝う
都染めるはハヰカラに
鳴子響かせ舞い踊らん
紺碧の空に刻みし想い
理想を繋ぐは夢花火
人の集まり散じてを
祭り花火に例えれど
散りても集うは人の縁
一期一会の東京花火
ラジオの声に キセルの香り
セピアに染まりし 街を彩る
時代を告げる 鐘が鳴り
まだ見ぬ明日に 陽はまた昇る
日ノ本照らすは大輪華
改造 革新 革命 維新
時代を揺るがし咲き誇れ
♪御空響く時の音 永久に奏で
浮世を飾り散りゆく 八重桜
遥か遠く煌めく 星のように
いま 時を越えて
短き栄華の物語 これにて終幕