陰陽師 “安倍晴明” と彼に仕える式神 “蜜虫” を題材に,大切な人を想う気持ちを描いています。東京花火 10 周年を飾る記念すべき演舞です。アートワークにも工夫が凝らされていて,色のついた部分に注目すると安倍晴明が,白地に注目すると蜜虫が浮かび上がって見えます。
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五芒星の名の下に
可憐な花は生を受け
物語が今 幕を開ける
陰と陽に焦がれし思いが
藤の花の行方を照らす
東京花火 2015 藤結び
♪つぼみ綻んで そよぐは鮮やかに
藤の花がひとひら ふわり
届かない祈り 風に込めて
何度も追いかけた
優しい眼差しをただ
守りたいと願った
耳をすませば遠く
私を呼ぶ声が聞こえるの
同じ時を生きても
伝えられない想い
胸に秘め手を伸ばす
あなたのために舞う花となる
いま 届かぬ花は
こころ揺らいで 頬を伝うは
ぽつり 袖を濡らす一筋の雫
夢が結ぶ 遥か彼方
人の集まり散じてを
祭り花火に例えれど
散りても集うは人の縁
一期一会の東京花火